不倫のお話

ワールドネバーランド エルネア王国の二次創作。無断転載禁止。不倫の話です、R18。苦手な方はスルーして下さい。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

昼下がりの邸宅で ※R18

「行ってらっしゃい」夫と子供達を見送る、いつもと同じ朝の景色。転移石に魔力を込めれば、いつもと違う昼下がり。………「リウさん…」「アンガス…」抱きしめられ、触れられた肌は燃えるように熱くなる。心が弾けそうなほど、鼓動が高鳴った。唇を、彼の長い指…

決意

「リウが話してくれたから、あたしも話すよ。アッカーの方のホセさんとね、昔色々あってね」「えええっ!?」ホセ・イバン・アッカー。農場管理会の中で知らない者はいない。農場代表戦でいつも争う相手であり、毎年候補者に選ばれている。「リウやあたしが…

綺麗でない世界

話し始めると最初は口をぽかんと開けて驚いていた彼女だったが、最終的に口を閉ざし、うんうんと唸っていた。「…もうどうしたらいいか分からない。自分のことなのに、何も決められないなんて。何がしたいのかも分からない」「うーん…予想外にこれは難題だね…

親友

「いたた…」ラダの小屋で餌を補充しようと屈んだら、腰に痛みがはしった。昨日は一日中と言っていいほど抱かれていた。しかも二人に。自分の貞操が守れなかった後悔と、二人への愛が一塊となって、心に重くのしかかる。 「この先どうしたらいいんだろう…」た…

家族の眠る邸宅で ※R18

肩にまわされた手が下に降り、胸を優しく撫で始めた。触られた部分が、痺れそうなほど熱を帯びる。「んっ…」「今日はそんなに気持ち良いの?」「なんか今日変、かも、ごめん、」「お酒でも飲んだ? 可愛い」耳元で囁かれ、熱い吐息にも体が反応する。胸を揉…

ロニーの夜

その夜のことだった。ベッドでうとうとしていると、部屋のドアが開いた。「…リウ」「ロニー?」「よかった、起きてた」「どうしたの?」ベッドから身を起こすと、ロニーが隣に座った。 「最近、何だか色っぽいよね」「…え?」肩に手をまわされ、顎を持ち上げ…

帰り道

行為を終えても、終わったという感覚がなかった。服を着て身なりを整えると、手を繋ぎ、額にキスをした。「そろそろ、戻らないとまずいな」「うん…」気づけば西日が差していた。照らされた壁がオレンジ色に染まっている。名残惜しいが、致し方ない。 次なん…

誰も居ない邸宅で ※R18

誰も居ない城壁の邸宅に、水音が響く。「っ…ふ、ぅ」艶めいた声を混じらせながら喘ぐリウさんは、息をのむほどに美しい。カーテンのない窓辺から光が差し込む。華奢な身体とは思えないほど豊満な胸があり、服を脱がしたい欲に駆られる。唇を離すと、唾液が銀…

堕ちていく

「私の間違いじゃなければ、きっと、私のこと好きだったんだよね?」「…ああ。俺は今でも好きだ」「…うん。知ってた」「何度も王家に背こうと思っていた。結婚した時は、これで諦めがつくと思って、ほっとしたものだ」「そっか、だからあの時…真っ先にお祝い…

嫌いじゃない

握りしめた転移石に魔力を込め、城壁の邸宅へ瞬間移動した。「!?」「…リウさん」「な…どういうこと!?」「すまない。もう限界なんだ。許せとは言わない」彼女の後頭部を掴み、強引に唇を奪った。息をする暇も与えない。貪るように口の中を犯す。 「待っ……

明けない夜

夜4刻まで、浴場から出る事が出来なかった。普段とは違ったリウさんを、まざまざとロニーに見せつけられた気がした。そして、あんな破廉恥な行為をする彼女に驚いた。それに興奮してしまった自分も居た。ふらふらと帰宅し、自慰行為をした後、2回嘔吐した。…

浴場で

予想通り、バシアス浴場には誰も居なかった。深夜になると、広い空間を独り占め出来るのだ。浴槽に入り、ため息をつく。身も心もさっぱりしそうだ。余計な汚れた思考は、消さなくては。 身体を拭いて、帰り支度を終えた時、眼鏡を浴槽の淵に置いてきたことに…

夏の出来事

夏が始まった。暑くて、外に出るのが億劫になる。「おはようアンガス」「お早うリウさん」「ご機嫌だね。なにかいい事でもあったの?」「ああ、大した内容ではないけれどね」…前言撤回。「これから探索?」「ああ。夏になるとペピッサが大量発生するんだ」「…

自覚

「…埃、髪についてる」「えっ、あ、ありがと…」危うく素面でも過ちを犯しそうになり、すんでのところで抑えた。…次こそは大切にしなければ。儚い天使のような微笑みを、護らなくては。「入り用の時はいつでも言ってくれ」「う、うん」「じゃあまた」 ………アン…

手を

「随分と書物が多かったな。ただ埃を拭いて整理するだけで、ここまでかかるとは」「お疲れ様。私の仕事なのに、手伝ってくれてありがとね」「いや、いいんだ。元はと言えば俺が悪いのだから」本の片付けを一通り終えた。これで、彼女と定期に会う機会はなく…

本の片付けなどと言いくるめて、下心が無かった訳ではない。反省はしているが、会いたいのもまた事実だ。そう、揺るぎない事実なのだ。一度でも触れてしまったら。もう止めることができない。 「まるで炎だな」恋い焦がれるとはよく言ったものだ。燻っていた…

「はぁ…」結局掃除もそこそこに、逃げるように帰宅して、紅茶を淹れた。「何も訊けなかったし断れなかった…」掴まれた手首が熱を帯びたようにジンとする。初めての感覚に身震いした。ロニー以外の男性にキスされたことなんてなかった。しかもあんなに強引に…

償いなんて

気づくと、彼女が半分覆い被さるような体勢になっていた。体温を感じて再度昨夜を思い出し、鼓動が早くなった。「あ…わっ! ご、ごめんなさい!」「怪我はないか?」「う、うん」彼女は慌てて顔を背け、服についた埃を払った。「そ、そういえば。何故この邸…