2016-07-09 自覚 「…埃、髪についてる」「えっ、あ、ありがと…」危うく素面でも過ちを犯しそうになり、すんでのところで抑えた。…次こそは大切にしなければ。儚い天使のような微笑みを、護らなくては。「入り用の時はいつでも言ってくれ」「う、うん」「じゃあまた」 ………アンガスが帰った。壁に背中をもたれ、その場に座り込んだ。「…ダメ」動けなかったのは、拒否出来ない理由があったから?あらぬ期待を一瞬抱いてしまったことに、自分自身で驚愕している。「ロニーが、好きなのに」悔しくて涙が流れた。