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不倫のお話

ワールドネバーランド エルネア王国の二次創作。無断転載禁止。不倫の話です、R18。苦手な方はスルーして下さい。

農場管理会

彼女はふう、とため息を一つつくと、大きく背伸びをした。


「さーて、仕事の時間だ。ま、リウはお休みしな」

「いや、それは出来ないよ。今は人手不足だから、自分の役割は果たさないと」


言いながら、水桶に手をかけた。

だが、その手は誰かに優しく包まれ制止された。


「そうよ、リウちゃん。赤ちゃん大事にしなくっちゃ」

ウルスラ…」

「こんな寒い日は、暖かくしてお家にいるものよ?」

農管の大先輩であるウルスラ・アブリソコフ。彼女は目尻の皺を深くし、微笑んだ。

「…でも、できる限りのことはさせてほしいの。まだ大丈夫だから」


ぽん、と肩に手を置かれた。振り向くと、ホセ・イバン・アッカーがいた。

「俺達だって、何年もやっているんだ。任せてくれよ」

「ホセさん…」

二人分の仕事くらいは朝飯前、と彼は親指を立てた。


「そうそう。十日分の分担表、書き換えておいたよ」

「サンチョ君…」

サンチョ・コールスが綺麗な字で書き直された分担表を掲げ、にこっと笑った。

来年も引き続き副代表を務める彼は、とにかく真面目で働き者だ。

これからもお世話になるのだろう。


「リウちゃんがしっかり休んでくれないと、オレも代表に昇進出来ないしな! なーんて。元気な赤ちゃん産めよ」

「ドミニクさん…」

ドミニク・プレガーは豪快に笑うと、ウインクを一つくれた。

持ち前の明るさで農管を引っ張ってきた先輩だ。


「ありがとう…皆。一番大変な時に、ごめんなさい」

「しっかり休んで帰ってきなよ、農場代表!」

「はい!」


今ここに来ていない人達にも、仕事を任せることになるのだろう。

ありがとう。

心の中で、何度も繰り返し呟いた。