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不倫のお話

ワールドネバーランド エルネア王国の二次創作。無断転載禁止。不倫の話です、R18。苦手な方はスルーして下さい。

群青色の瞳

「アンガス、」

「アートさんが瘴気の森前で待っていたぞ。そこにいるのは…リウさん? 随分具合が悪そうだな」


背の高い近衛が二人並んだ。

「急に気持ち悪くなったみたいで。アンガス、暫くここにいるのか?」

「ああ。今日は非番だから、ローナでも釣ろうと思ってな」

「…すまないが、リウに少し付いていてもらえないか? この状態で放置する訳にもいかないが、アートさんを待たせることも出来ない」

「分かった。後で家まで送っていく」

「ありがたい、頼む」

ロニーは子供達を連れ、後ろを振り返った。

「リウ、ごめん…!」


ロニーの姿が見えなくなると、群青色の瞳がこちらを見つめた。

「陽射しに当てられたのか? 暫く休むといい」

手を額にあて、熱はないようだな、とアンガスは呟いた。


そのまま髪を梳くように撫でられた。

ひんやりとした冷たさが心地よく、目を閉じた。


時が、川のせせらぎと共に流れていく。

気分の悪さも、洗い清められるようだった。


うまく働かない頭でも分かった。


この症状は以前に体験したことのあるものだった。


時期を逆算すれば、ちょうどアンガスとの逢瀬を始めた頃だーー。


「まさか…」

「ん? どうした?」

「……その、つわり、かも」

「悪阻? そうか…それはめでたいことだな」


目を細めるアンガスは、おそらく分かっていない。


「じゃなくて」

「?」

「貴方の…」