ロニーの夜
その夜のことだった。
ベッドでうとうとしていると、部屋のドアが開いた。
「…リウ」
「ロニー?」
「よかった、起きてた」
「どうしたの?」
ベッドから身を起こすと、ロニーが隣に座った。
「最近、何だか色っぽいよね」
「…え?」
肩に手をまわされ、顎を持ち上げられた。
「今日帰り道に見た時、何だかドキッとしちゃってさ」
「…!」
「昨日もしたけど…今日もしない?」
薄青色の瞳に見つめられ、動けなくなる。
ロニーを見つめたまま、今朝からのアレを思い出し、顔が熱くなった。
「…リウ。そんな顔してると、我慢出来ないよ」
いつものように優しく唇を重ねられただけなのに、身体がびくりと反応した。
「は…ぁっ」
どうしよう。
やけに身体が熱い。