不倫のお話

ワールドネバーランド エルネア王国の二次創作。無断転載禁止。不倫の話です、R18。苦手な方はスルーして下さい。

嫌いじゃない

握りしめた転移石に魔力を込め、城壁の邸宅へ瞬間移動した。

「!?」

「…リウさん」

「な…どういうこと!?」

「すまない。もう限界なんだ。許せとは言わない」


彼女の後頭部を掴み、強引に唇を奪った。

息をする暇も与えない。

貪るように口の中を犯す。


 「待っ…ん、」

もがく彼女の両腕を片手で纏め、壁際に押さえつけた。


もう涙なんて見えない。


「は、すまない、な…」

「なに、なんで、こんな、」


紡がれる言葉は、唇で塞いだ。


 「んっ…あっ…は、ぅ、」

「そんな…顔して。煽っているのか?」

「ち、ちが、」

「何が違うって? 旦那以外の男からキスされて、何も抵抗しないのに?」

「だってそれは、貴方が押さえつけているからでしょ!?」 

「本気で嫌なら、相手の舌ぐらい噛み切るだろ?」


 言葉に詰まった彼女は唇を噛みしめると、目線を下に落とした。

ぽつりぽつりと、涙を浮かべながら、話し出す。

「…嫌いじゃ、ないから」

「……!」



押さえていた手が、緩んだ。