不倫のお話

ワールドネバーランド エルネア王国の二次創作。無断転載禁止。不倫の話です、R18。苦手な方はスルーして下さい。

浴場で

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予想通り、バシアス浴場には誰も居なかった。

深夜になると、広い空間を独り占め出来るのだ。


浴槽に入り、ため息をつく。

身も心もさっぱりしそうだ。

余計な汚れた思考は、消さなくては。



 身体を拭いて、帰り支度を終えた時、眼鏡を浴槽の淵に置いてきたことに気が付いた。


服装はそのまま、裸足で浴槽まで取りに向かう。


すると、浴場のドアが開く音がした。


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 「ほら、誰も居ないよ」

「ロニー、そんなこと言ったって」

「たまには、ね…?」


聞き覚えのある声が聞こえ、咄嗟に柱の裏に隠れた。

自らの激しい動悸を感じる。


(今日は運が良い日じゃなかったのか!?)


 ロニーは近衛だ、気配を消さなくては。


二人が水着に着替えている間に、鞄から退魔の香水をそっと取り出す。


魔物からの忌避効果と共に、自らの気配を消す効果もあり、一定時間はこれでやり過ごせるだろう。


香水を全身に振りかけると、柱の陰に腰を下ろした。


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 「子供達が居ると、ベタベタできる機会が少ないからね」

「こんな深夜においてきちゃって、大丈夫かな?」

「大丈夫だよ、ぐっすり寝てたから。それより…」

「んッ…っはぁ、はぁ」

「こういう場所だと、興奮するね」

「ん…ねぇ、キスまででしょ、どこ触っ」

「リウは、どこまでしたい?」

「や…っ、ぁ」

「可愛い…」


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(とんでもない所に出くわしてしまった…)


冷たい汗と暑い汗が同時に流れ、自分の体温がよく分からない。


天使のようなリウさん。

みんなのアイドル的存在であるロニー。


二人がこんな露出狂じみた行為を行っている。


無言の乾いた笑いが、止まらない。