不倫のお話

ワールドネバーランド エルネア王国の二次創作。無断転載禁止。不倫の話です、R18。苦手な方はスルーして下さい。

夏の出来事

夏が始まった。

暑くて、外に出るのが億劫になる。


「おはようアンガス」

「お早うリウさん」

「ご機嫌だね。なにかいい事でもあったの?」

「ああ、大した内容ではないけれどね」

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…前言撤回。



「これから探索?」

「ああ。夏になるとペピッサが大量発生するんだ」

「もうそんな時期ね…」

「リウさんは昼から評議会?」

「うん。ペピの種足りなくなっちゃったから、探索一緒に行こうかな…。いい?」

「もちろん」

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何だ、今日はとても運が良い。


やはり暑かろうと寒かろうと、外には出るべきだ。


午前中いっぱい、リウさんと探索をした。

久しぶりに長時間一緒に居ることができた。

この時間は、誰にも譲れない。


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夫婦になると、一緒に探索することもたくさんあるのだろうな。

朝晩を共にして、食卓を囲んで。

そう思うと、心臓が鈍く痛んだ。


想えば想うほど虚しい。


こんなに近くにいるのに。


手を伸ばせば届く距離が、こんなにも遠いのか。


 「…眠れん」

くだらないことを考えていたら、目が冴えてしまった。


窓を開けると、夏の夜の匂いがした。

枯葉のような形の虫が、鳴き声を響かせている。


「…風呂でも行くか」


夜2刻なら誰も居るまい。


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