不倫のお話

ワールドネバーランド エルネア王国の二次創作。無断転載禁止。不倫の話です、R18。苦手な方はスルーして下さい。

本の片付けなどと言いくるめて、下心が無かった訳ではない。

反省はしているが、会いたいのもまた事実だ。

そう、揺るぎない事実なのだ。


一度でも触れてしまったら。

もう止めることができない。


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「まるで炎だな」


恋い焦がれるとはよく言ったものだ。


燻っていた小さな火の粉は、飛散し、燃え移り、やがて山火事にまで至る。

雨でも消し止めることはできまい。

尽きることなく燃焼し続け、その後には何も残らない。

あらゆる物を呑み込むが如く、焼き尽くす。


……


 それから暫く、リウさんと邸宅で顔を合わせるようになった。


もうあんなことは二度としないが、会えるだけで心が満たされた。


我儘でしかないのは分かっているが、何年と耐えてきたのだ。

会うくらいは…という思いが自分の何処かにあったのだろう。