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不倫のお話

ワールドネバーランド エルネア王国の二次創作。無断転載禁止。不倫の話です、R18。苦手な方はスルーして下さい。

二日酔い

あの後、どうやって帰ったのか覚えていない。


がばっと起きると、カーテンから朝の光が射し込んでいた。

「…夢…か…?」

服に目をやると、昨夜雨に濡れたままであった。

吐息も酒臭い。おまけに酷い頭痛がする。


「…最、悪だ、」


苦笑しか出てこなかった。


 抱き締めた感覚も、キスの感触も、生々しく思い出される。


「は、…何をやっているんだ俺は…」


人間として下劣だ。

よりにもよって、人妻を…自分が護りたいと思ってきた人を、襲うなんて。


「…支離滅裂だな」


 どれだけ謝ればいいのだろう。

一生嫌悪され続けるかもしれない。

もう、彼女の笑顔を見る権利はないのだろうか。


重い溜息が混じる。


「…早く、謝罪を、しなければ」


響くような頭痛を抱えつつ服を着替え、導きの蝶を小瓶から取り出した。


蝶の後を追い、噴水通りを抜け、牧場通りに辿り着いた。そのまま城壁の邸宅へ入る。


「…城壁の邸宅?」


現在、ここは誰も住んでいないはずだ。


蝶は階段の前でくるりと回ると、小さな光となって消えた。


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