2016-07-09から1日間の記事一覧
誰も居ない城壁の邸宅に、水音が響く。「っ…ふ、ぅ」艶めいた声を混じらせながら喘ぐリウさんは、息をのむほどに美しい。カーテンのない窓辺から光が差し込む。華奢な身体とは思えないほど豊満な胸があり、服を脱がしたい欲に駆られる。唇を離すと、唾液が銀…
「私の間違いじゃなければ、きっと、私のこと好きだったんだよね?」「…ああ。俺は今でも好きだ」「…うん。知ってた」「何度も王家に背こうと思っていた。結婚した時は、これで諦めがつくと思って、ほっとしたものだ」「そっか、だからあの時…真っ先にお祝い…
握りしめた転移石に魔力を込め、城壁の邸宅へ瞬間移動した。「!?」「…リウさん」「な…どういうこと!?」「すまない。もう限界なんだ。許せとは言わない」彼女の後頭部を掴み、強引に唇を奪った。息をする暇も与えない。貪るように口の中を犯す。 「待っ……
夜4刻まで、浴場から出る事が出来なかった。普段とは違ったリウさんを、まざまざとロニーに見せつけられた気がした。そして、あんな破廉恥な行為をする彼女に驚いた。それに興奮してしまった自分も居た。ふらふらと帰宅し、自慰行為をした後、2回嘔吐した。…
予想通り、バシアス浴場には誰も居なかった。深夜になると、広い空間を独り占め出来るのだ。浴槽に入り、ため息をつく。身も心もさっぱりしそうだ。余計な汚れた思考は、消さなくては。 身体を拭いて、帰り支度を終えた時、眼鏡を浴槽の淵に置いてきたことに…
夏が始まった。暑くて、外に出るのが億劫になる。「おはようアンガス」「お早うリウさん」「ご機嫌だね。なにかいい事でもあったの?」「ああ、大した内容ではないけれどね」…前言撤回。「これから探索?」「ああ。夏になるとペピッサが大量発生するんだ」「…
「…埃、髪についてる」「えっ、あ、ありがと…」危うく素面でも過ちを犯しそうになり、すんでのところで抑えた。…次こそは大切にしなければ。儚い天使のような微笑みを、護らなくては。「入り用の時はいつでも言ってくれ」「う、うん」「じゃあまた」 ………アン…